両親が運転免許と車を手放しませんでした。
何度も説得したときは「その内ね。」という感じでスルー。
ただし、先日、ついに返納してもらえることになりました。
それまでの経緯などについて書きます。
相当悩み親の状況理解もして解決した話
長い間、真面目に安全運転してくれた父も老化が少し始まってきました。
頭は良い方だったので、生活の中のふとした勘違いに過信があり心配していました。
長距離の運転は控えているけど、両親とも車が手元にあってほしいという気持ちが強くなっているようでした。
体調も変わり、不安もあります。
時の流れで地域の交通の便も変わります。
会社勤めもしなくなり、客観視も難しくなる年齢です。
また、思い出もあり、色々なものが捨てられなくなる年齢だと思います。
若い頃、飲酒運転に断固否定的だった母親も、年齢もあり、そんな自分のキャラも思い出していない様でした。
母親も免許返納に消極的になっていることも分かりました。
筆者はと言うと、怒鳴ってしまったり、何度もしつこく言って怒ったりしていました。
そして、父の老化が目立ってきた時に、本当に心配になり、筆者も本気を出しました。
親の気持ちや状況を考えて、以下、対応しました。
人によって説得できるかどうかは違ってくると思いますので、あくまでも参考までにお願いします。
- 言葉では感情的になるので、手紙やメールで対応する。
- 両親の気持ちや都合だけ考えず、客観的に考えるように伝える。
- 自分の孫が同じ理由で事故に巻き込まれたらどうするか考えてもらう。
- 本当のステータスを伝える。
- 世の中のためを思ってもらう。
- いとこにも相談していることを、さりげなく伝える。
- 他人の命に関わることのため、このままでは孫の教育に悪いと伝え、数日だけ距離を置く。
- 今までのお礼や今後もやって欲しいことと、頼りにしていることを伝える。
- 年間に浮く費用を伝える。
- 事故を起こすと自主返納にならないと伝える。
- 事故を起こす原因と確率について、分かりやすい専門的なチラシや記事を提示して読んでもらう。
- どんな優秀な人でも瞬時の判断力と運動神経が衰え、事故を起こす確率が高くなることを伝える。
- 健康でいて欲しいと体の心配をする。
- 自分が心配で寝れないこと、子育てや生活に支障があることを伝え、期限や予定を教えてもらう。
- 祖母や祖父が車を手放しても不幸でなかったことも伝える。
- 夫婦で、親に何を言われてもためになる親の手伝いを一回でもする。
- 落ち着いたら、お礼の会を開く。
- 忙しくても必ず会いに行く。
うちは親は親、子供は子供というパターンの家庭で、両親とも子供の言うことは・・という感じでしたが、この策で両親が動いてくれました。
ありがとうございます。でも大変だった・・・。お疲れ様でした。(笑)
親へのほんの少しの手助け
今までの当たり前を手放すとき、震災への不安やトランク(荷物置き)がなくなるなど、色々と考えてしまって不安も感じたようです。
日々生活に追われてしまい、親には全く大したことはできないのですが、夫の手をかりて実家に地震対策に行きました。
以前から実家の地震対策は気になっていたものの、口で注意するのみでした。
その時に設置してあげたのが、こちらです。
転倒防止器具はこのメーカーが多かったので、アイリスオーヤマにしました。
こちらのタイプは様々な長さがあるので、自分たちの分と、大小少し多めに買って揃えました。
設置自体は簡単でしたが、少しふわふわした古い天井の箇所は、ホームセンターにある薄い板を天井と器具の間に挟んで二人で設置しています。
最初は両親に「大丈夫、必要ない」と何度も言われてイライラしましたが、設置し終わって数日後から対応がとても柔らかくなったような気がします。
両親、自分たちの話し方も少しドゲが無くなったことも気づいていない感じで(笑)
いたわらないといけない、頼ってばかりではダメで、親であってもコミュニケーションは大切なんだなと感じました。
日々の生活に追われて、ついつい口喧嘩してしまいますが、ありがとうの気持ちを忘れないようにしていきたいものですね。